生後8ヶ月(執筆時点)の息子を持つ、筆者です。
赤ちゃんのいる家庭では、私もそうだったように、赤ちゃんをどこで寝かせるか、悩んでいる方も多いのではないかと思います。
この記事は、赤ちゃんをお昼寝させるのにもしくは仮眠させるのに、大人用ベッドを使おうかな、と検討している方にぜひ読んでいただきたい記事です。
私の、心から反省している体験談でもあります。
Contents
結論:赤ちゃんを大人用ベッドで昼寝・仮眠させるのは絶対にダメ
結論から言うと、
赤ちゃんを寝かせるのに、大人用ベッドは絶対使用しないでいただきたいです。
その理由は、2つあります。
理由①:大人用ベッドは危険だらけ
大人用ベッドにある掛け布団やマットレス、枕、クッションなどは、柔く、かつ大きく、赤ちゃんの頭が埋もれて窒息してしまう危険性があります。
置いているもの一つ一つが危険要因になると言うことです。
夫婦で赤ちゃんを挟んで、川の字で寝れば安心という声もあるかもしれませんが、就寝中の事故は気付きにくく、さらには両脇を固める大人の体でさえも赤ちゃんを危険に晒してしまう可能性もあります。
以前、酔って帰宅した叔父が、就寝中の甥っ子に覆い被さって眠ってしまい、甥っ子が亡くなってしまうという大変痛ましい事件がありました。(事件の記事:32歳男、酒に酔って9歳甥に覆いかぶさり死なせる 異常な状況に疑問の声相次ぐ)
この事件の被害者である甥っ子は、当時9歳。それでもこのような事態が起きる危険性があるのです。
特に、赤ちゃんが小さいうちは本当に危険です。
理由②:囲いがないため、転落してしまう
寝返りやずり這い、ハイハイができる赤ちゃんだと、その拍子に囲いがないベッドから転落してしまう危険性があります。
我が家での転落事故を、体験談として後述します。
また、囲いがないベッド向けに「ベッドガード」が市販されていますが、それも危険が伴うのでおすすめしません。こちらも詳細は後述します。
体験談:我が家での転落事故
私も、妻も、心から反省している体験談です。
我が家では、子供の昼寝と、就寝時に寝かしつけた後に、一時的に夫婦が寝るベッド(クイーンサイズ)を使用していました。
その理由は、もともとベビーベッドがリビングにあり、リビングではどうしても明るく、生活音もするため、息子がせっかく寝ても起きてしまいます。
息子がベビーベッドで寝ている間は、私たち夫婦はリビングダイニングで息を殺して過ごさなければいけませんでした。なので、それを解消するために、「大人用のベッドで寝かせればいいではないか」と言う結論に至ってしまったのです。
事前にネットで調べ、窒息や転落の危険性については知っていましたので、対策はした”つもり”でいました。これがこの事故の原因になってしまったのです。
先日夜、いつものように息子を寝かしつけ、寝室の大人用ベッドに寝かし、枕や抱き枕をベッドの縁に並べて囲いを作り、ドアをしめ、私はリビングに戻りました。
そしてそのまま15分ほどが経過した頃、「ゴトっ」と言う音がリビングに響き、私たち夫婦が寒気を感じた瞬間、大きな鳴き声が聞こえてきました。
すぐに何が起こったか分かりました。妻が息子を抱き上げ、1,2分ほどで息子は泣き止みましが、頭から転落し頭を打っていることは明らか。すぐに小児救急相談センターへ電話して近くの病院を紹介してもらい、診察に連れて行きました。
結果としては、異常は認められず、事故から1週間経った本記事の執筆時点でも問題はありませんが、夫婦共々心底反省した事故でした。
「親失格だ」と痛感しました。
事故の原因
事故の原因は、私たちの認識の甘さです。具体的に何が起こったかというと、私たちが、息子が転落しないようにと設置していた枕を、息子が蹴り落としてしまい、そこへずり這いをして行って、転落してしまったのです。
私たちが十分だと勝手に思い込んでいた囲いでは、ダメだったのです。
子供の成長は早いです。昨日できなかったことが、突然できるようになります。我が家の息子も、大人用ベッドで寝かせるようになった時は、ようやく寝返りができるようになったばかりでした。
昨日までは「大丈夫」と思い込んでいた対策でも、子の成長にはあっという間に追い抜かれてしまいます。
この記事で伝えたいことは、「十分な囲いをしましょう」ではありません。
十分な囲いなんてものは、存在しないのだと思います。
ベッドガードはおすすめしない
大人用ベッドの周囲に設置する、ベッドガードなるものがありますが、こちらはおすすめしません。
その理由は、ベッドガードによる事故も発生しており、1歳6ヶ月未満の赤ちゃんは、「使用禁止」とされているからです。
詳しくはこちらの記事がわかりやすいので、参照ください。
こちらの事故も、本当に悲しい事故です。ベッドガードを設置したご両親の気持ちが、痛いほどよく分かります。
最後に
ここまで、赤ちゃんに大人用ベッドを使用させることがどれほど危険かを説明してきました。
結論、やはり赤ちゃんは囲いのあるベビーベッドで寝かせるのが一番です。赤ちゃん用の敷マットレスは、大人用よりも硬めのものもありますので。
我が家でも、部屋の使い方を見直し、工夫して、別部屋にベビーベッドを移動して寝せかせるようにしました。初めからこうしておけばよかった、と後悔してもしきれません。
家の間取りの関係上、大人用ベッドを使用している方、使用しようとしている方は、どうにか工夫して、大人用ベッドを使うのを避けてください。
私のような事故を経験する人がいなくなることを願っています。